対面で自然に得ていたものが、画面越しでは細くなります
実際の対面では、相手の表情や仕草、声のトーン、全体的な雰囲気など、さまざまな情報が自然と得られます。画面越しになると、この情報がまとめて細くなります。
ビデオ通話は、オンラインでのやりとりの一部にすぎません。対面では自然に成立する関係性や信頼感を画面越しで築くには、通話の外側にも手当てを置くことになります。通話中のフォロー、資料の共有、続いていく関係の作り方。手段を組み合わせるという発想が、ここでの出発点になります。
置き場を分けるか、一つにまとめるか
費用をかけない組み合わせでも、運用は十分に成り立ちます。ただし、専用ページ、教室の機能、チャット、メールと、情報が分散します。相手も複数の道具を使い分けることになり、大事な情報がどこにあるかが分かりにくくなります。
一つにまとめる選択もあります。すべてのやりとりが一か所で完結し、過去のメッセージが残って検索でき、相手の操作も少なくなります。案件別や話題別に部屋を分けられる仕組みなら、後から見返すのも楽です。ただし、使う人数が増えるにつれて主催者側の負担額が増えます。分散のわずらわしさを相手に払わせるか、費用を自分が持つか、という選択になります。
資料を置く専用ページを別に用意する手もあります。前回の資料、よく聞かれることへの答え、続けてもらいたい動きの動画、予約への入口。ここに置いておくと、相手は特別なサポートを受けている、という安心感を持ちやすくなります。
映り方と音は、内容に入る前に整えます
背景を変える、資料を背後に出す、名前や肩書きを画面に表示する。こうした工夫は、相手が落ち着いて話せる環境づくりの一部です。背景をぼかせば、相談の際のプライバシーも守りやすくなります。
回線は有線が向いていて、控えの回線も用意しておきます。照明はリング状のものを一つ、カメラは目線よりやや上に置きます。音は別にマイクを用意し、反響の設定と部屋の響き方も見ておきます。ここまでが、内容に入る前の準備です。
道具は、気持ちを伝えるための手段です
オンラインでのやりとりは、技術の進み方とともに豊かになっています。それでも、最も大切なのは相手を思いやる心です。道具は、その気持ちを効果的に伝えるための手段にすぎません。
ちょっとした工夫で、画面越しでも温かいやりとりを目指せます。重要な人とのミーティングに花を添える、お気に入りのカフェのように。道具を味方につけながら、人とのつながりを大切にする。これが、これからの時代に求められるやりとりの形だと考えています。