Q. ネガティブな感情の波を、どう捉えていますか?
多くの方にとって、ストレスや不安、心配といった感情は「できれば避けたいもの」ではないでしょうか。
Dr. EKO博士(医師・医学博士)も、かつてはまったく同じように考えていたといいます。不安があるからこの仕事をやめた方がいい、ストレスがあるからこの人と付き合うのをやめた方がいい——そうやって、感情の波から逃げる選択を何十年も続けてきました。
Q. なぜ、そう捉えていたのでしょうか?
Dr. EKO博士は、自身のことを「ただ知らなかっただけ」と振り返ります。
Dr. EKO博士は整形外科医——骨・筋肉・腱・関節を手術で治す「体の専門家」です。体のことには専門知識があっても、心の専門家ではありませんでした。だからこそ、医科学的な知識を使った心理学、本質的にアプローチする方法がこの世に存在することを知らなかったのです。
これは、Dr. EKO博士が「自分が悪かった」「間違っていた」と責めるのではなく、「ただ知らなかっただけ」という視点で語る大切なポイントでもあります。
Q. では、今はどう捉えているのでしょうか?
約20年の歳月と、臨床心理師のもとでの6年間の学び、スタンフォード大学でのEI(Emotional Intelligence/感情知性)の学び、そして自分自身の試行錯誤を経て、Dr. EKO博士は「真逆の結論」に辿り着きました。
ネガティブな感情の波について、Dr. EKO博士が現時点で出している答えは、次の3つです。
- 生きる力の源である——避けるものではなく、自分を動かしてくれるエネルギー
- 内なる声のメッセージである——普段は出せない、自分の奥にある声
- 人生の羅針盤になる——上手に乗れれば、進むべき方向を示してくれる
かつて「避けたい、避けたい」と思っていたものが、今では人生の羅針盤になる——この転換は、一朝一夕で起こったものではありません。
Q. この結論に、どうやって辿り着いたのでしょうか?
Dr. EKO博士がこの境地に至るまでの道のりには、過労で倒れた経験、大切な人たちが一人残らず去っていった経験、複数の診療内科を回ったドクターショッピングの経験がありました。
そのなかで出会った臨床心理師との6年間の対話、自分で開発したノート術、そしてスタンフォード大学の心理学・精神医学の教授との出会い——これらが少しずつ積み重なって、「感情の波は避けるものではない」という結論に辿り着いたのです。
この道のりの詳細は、別の記事でお伝えします。
「まだ知らないだけ」という視点
もし今、ストレスや不安、感情の波に襲われていて、どうしようもないと感じていたり、自分の才能を発揮できないと感じていたり、逃げたいと思っていたりしても——自分を責めたり、間違っていると思う必要はありません。
Dr. EKO博士が自身の経験から伝えたいのは、「ああ、まだ知らないだけなんだな」という感覚でいてほしい、ということです。
知らなかっただけなら、知ればいい。本質的にアプローチする方法は、この世に存在します。スラトレ®(メンタル思考トレーニング)は、その方法の一つとして設計されました。
このシリーズについて
この記事は、過去に開催したスラトレ®セミナー「感情の波を医科学で整え、内面的な強さで仕事も人生も思い通りに」を元に、全6回のシリーズとしてお届けしています。
セミナー動画は限定公開のため、一般には公開しておりません。視聴をご希望の方は、以下のメール登録からご案内をお受け取りいただけます。
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シリーズ全6回 記事一覧
- 過労で倒れて、友人が一人残らず去った
- ネガティブな感情の波は「避けるべきもの」ではなかった(この記事)
- スラトレ®が「ブレンドティー」である理由
- 「どうしたらあなたが楽ですか?」
- ゴミ屋敷と、心の片付け
- スラトレ®は心理療法ではない
知ればいい、と言えるようになると、感情の波が来た日の過ごし方が落ち着きます。波が立ったこと自体を、失敗として数えなくなります。飲み込んで固まっていた時間が、書いて読み解く時間になる。波の上での立ち位置が、しのぐ側から、自分の材料として使う側へ移ります。