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「自分が我慢したらいい」が、ゆるみ始めるとき

変わらないと思っていた性格に、変わるかもしれないという予感が生まれるまでの話です。

公開日:2022年9月11日 / 受講生の声

我慢が、当たり前になっていた方がいます

受講されたEさんは、ご自身の性格について、自分が我慢したらいい、言いたいことが言えない、という傾向があったと語っておられます。優しい方や、周囲への配慮が深い方に、よく見られる形です。自分の気持ちを後回しにして、相手を優先してしまう。その積み重ねが、いつの間にか自分を見失う原因になることがあります。

我慢そのものは、悪いものではありません。場を思う配慮と地続きのものだからです。それでも、言いたいことを飲み込むことが当たり前になっていくと、後回しにされた気持ちは、行き場を失っていきます。

「変わらない」と思っていたものに、予感が生まれました

Eさんは、こうした性格について、変わらない、と思っていたといいます。長く続いてきた傾向ほど、性格だから、という諦めの形で受け止められがちです。

それでも、初級コースで自分と向き合っていくなかで、変わるかも知れない、という希望が見えてきました。この小さな変化が、Eさんにとっては大きな意味を持ちました。

予感は、対話のなかの手応えから来ていました

Eさんが受講を決めたきっかけは、私とプライベートで話す機会があったことでした。「自分の人生が何か変わるかも知れないという予感があった」と、Eさんは振り返っておられます。その後、お誘いを受けたことで、受講に踏み切られたのでした。

初級コースのオンライン90分という時間については、「満足」という評価でした。90分は、長いようで短い時間です。それでも、自分と向き合う時間としては、ちょうどいい密度だったといいます。対話のなかで、普段は出てこない自分の気持ちが、少しずつ言葉になっていく。そんな体験だったようです。

「自分も大切にしていい」へ

Eさんは「これからの人生が明るく思え、感動した」と語っておられます。変わらないと思っていた自分が、変われるかもしれない。この予感は、単なる期待ではなく、実際の対話のなかで掴んだ手応えです。

期待は、まだ起きていないことへの願いです。手応えは、すでに小さく起きたことを指しています。ここに書かれているのは、性格が変わったという結果ではなく、変わるかも知れない、という兆しの段階です。それでも、変わらない、と思っていた場所に希望が見えたこと自体が、Eさんにとって大きな出来事でした。

自分が我慢したらいい、から、自分も大切にしていい、へ。Eさんが踏み出したのは、その方向への一歩です。

この一歩が出るのは、小さな場面です。「どっちでもいいよ」と言いかけて、半拍おく。そのあとで「私はこっちがいい」と言ってみる。言い終わったあとの数秒は、落ち着きません。落ち着かないまま相手の顔を見ると、たいてい、何も起きていません。何も起きなかった、という事実が一つ残ります。

選んだ我慢と、飲み込んだ我慢は、別のものです。この違いが分かるようになると、日常のほうが先に動きます。

その先にあるのは、我慢の無い人生ではありません。今日の夕飯を、自分から先に言う。週末に行きたい場所の名前を、聞かれる前に出す。その日の予定が、二人で決めたものになる。

些細な違いに見えるかもしれません。ただ、ここで動いているのは、誰かに合わせるために出した力ではありません。自分の中から出た、混じりけのない力です。我慢を積み上げてしのぐ一日と、その力で決めた一日は、別のものです。借りものではない自分の言葉で人とつながっていく——その入口が、ここにあります。

ここに書いたのは、Eさんお一人の感想であり、効果を保証するものではありません。

※本記事は情報提供を目的としており、医療行為・心理療法ではありません。個人の感想であり、効果を保証するものではありません。
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