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スラトレ®は心理療法ではない、という話

心を扱うものはひとまとめに語られがちですが、担い手も、場所も、目指すところも、それぞれ違います。

公開日:2026年3月9日 / トレーニングの風景

相談者

スラトレ®は、カウンセリングと同じですか?

皆さんこんにちは、Dr.EKO博士です。
毎日をキラッキラに生きるThrive(スライブ)のためのトレーニング、スラトレ®を運営しています。

三つは、別のものです

心のことを扱う場は、ひとつの棚にまとめて置かれがちです。
ただ、実際には三つに分かれています。

心理療法は、心理師に受けるものです。
治療は、病院に受けに行くものです。
そしてトレーニングは、トレーナーに習うものです。
スラトレ®は、三つめにあたります。

担い手が違い、場所が違い、目指すところも違います。
心理療法は感情の整理と心理的な支えを、治療は疾患の診断と治療を扱います。
トレーニングが扱うのは、技術を身につけて自分で続けられるようになることです。

混ざりやすい理由が、二つあります

ひとつは、スラトレ®を作ったのが医師だということです。
医師が関わっていると、医療の一種に見えます。
ただ、医療や治療をするのであれば病院でするほうが早く、スラトレ®は病院の仕事ではありません。
医師でありながら、一人の人間としてトレーニングを届ける。
その位置に置かれています。

そのため、トレーニングを行うのは認定トレーナーです。
創始した医師から直接受ける形はとっていません。
ここがはっきりすると、医療との混同はほぼなくなります。

もうひとつは、心のケアという言葉が急に広まったことです。
さまざまなものが同じ時期に増えたため、境目が見えにくくなりました。
名前だけを見ても、どれがどこに属するのかが判別しにくい状態が続いています。

見分ける手がかりは、担い手の資格と、終わり方です。
誰から受けるものなのか。
そして、続けることを前提にしているのか、いずれ手を離れることを前提にしているのか。
この二つを確かめると、多くの場合は区別がつきます。

海外では、線がはっきりしています

欧米では、心理師は国家資格です。
大学と大学院を経て、州ごとに定められた試験に合格する必要があります。
カリフォルニア州で働くなら、カリフォルニア州の試験を通ることになります。

責任の重さは、外科医と同じくらいと見なされています。
体を切る側と、心を扱う側。
担うものの重さが同等だという考え方です。

日本では、心療内科や精神科の医師の指示のもとでカウンセリングを受ける形や、病院の中に心理師が所属している形が一般的です。
近年は、独立した心理カウンセリングルームも増えています。

スラトレ®が置かれているのは、トレーニングの側

医療ではありません。

そのため、順番があります。
診断がついている場合は、まず医療機関で治療を受けることが前提です。
そのうえで、薬のことは薬剤師に、心のことは心理師にと、まず国家資格を持つ人の意見を聞く。
専門的な見立てが分かったあとで、人として自分はどうしたいのか。
トレーニングが選択肢に入るのは、この段階です。

三つのうちひとつを選ばなければならない、という話でもありません。
治療を受けながら心理療法も併用し、そのうえでトレーニングも取り入れる。
そういう組み合わせもあり得ます。

スラトレ®が向かっているのは、通い続ける形ではなく、自分で技術を身につけて続けられる状態です。

調子が悪いときに何を選べばいいのか分からず、片っ端から試す。
その動き方が、順番を持って選ぶ動き方に替わります。
医療も心理も訓練も、どれかを否定せずに並べられる。
手当たり次第だったところが、いまの自分に合うやり方を選ぶところへ変わります。

※本記事は情報提供を目的としており、医療行為・心理療法ではありません。個人の感想であり、効果を保証するものではありません。
Dr.EKO博士

この記事を書いた人

Dr.EKO博士