無料の入門シリーズを見て、新しいことは何もないと感じました。
皆さんこんにちは、Dr.EKO博士です。
毎日をキラッキラに生きるThrive(スライブ)のためのトレーニング、スラトレ®を運営しています。
今回は、無料のスラトレ®入門シリーズをご体験になり、「なんだ、新しいことなんて何もないじゃん」と受講を希望されなかった方に宛てて書きます。
もちろん受講するしないはご本人の自由です。
スラトレ®にそういった魅力がないとご判断されたのであれば、こちらは返す言葉はありません。
けれども、本当に魅力があるかないかの判断ができているのかは問いたいところです。
なぜなら、過去の私も、現在トレーナーを務めるすべてのトレーナーも、頭がパンパンで、ファイター(戦う人)行きの列車に乗っていた経験があるからです。
だからこそ、愛を持って届けないといけないことがあります。
この記事には、少し、いや、だいぶ耳が痛い、本質的な話が含まれます。
ちょっときついなと思う方は、無理しないでくださいね。
スラトレ®は、他のトレーニングと何が違うのか
一言で言うと、HOW(ハウ)です。
「どうやって?」の方法です。
HOWもトレーニングも英語、西洋の言葉です。
トレーニングを日本語に直すと、「身につくまで、腑に落ちるまで、訓練する」になります。
日本語にすると、途端に重苦しく感じますよね。
多くの方に、そう感じるだけの経験があるからだと思います。
「トレーニング」や「訓練」と聞いて、なんの抵抗もなく「NBA(アメリカのプロバスケットボールリーグ)の練習に参加できるんだって!」とイエーイと喜ぶ方。
国内では、かなり珍しいのではないでしょうか。
スラトレ®のトレーニングが、イエーイと喜べるものであることは言うまでもありませんが。
だから最近は、カタカナや他国の言葉に置き換えた、間接的な表現がよく使われるのだと思います。
本質をド直球で投げるとキツすぎて受け取れない方に合わせた言い方であることが、大前提です。
本当は、ド直球がいちばん楽
本当は、ド直球だけで話すのがいちばん簡単で楽なんですけどね。
メンタルトレーニング。
ジャーナリング(Journaling)。
内観します。
毎日ノートを書きます。
自分の心の奥底を知ります。
ありのままに、本当の自分の心に従って……。
いま流行りの言葉を並べてみました。
この言葉を口で唱えているだけの人の声と、トレーニングを重ねて身をもって実感している人の声とでは、音域が違います。
お気づきでしょうか。
見分けるポイントの1つです。
(がんばって!)
2人とも、使う言葉は同じです。
タイピングされた文字を見ても、ただ読み上げた音を聞いても、どちらなのかは分かりません。
並べた言葉そのものに、意味はありません。
その声を発する人の在り方、話し方、生きる姿勢に、初めて本質が表れます。
その違いを見分けられるかが、すべてです。
分かったつもりで、止まっている
結論から言います。
多くの方は、この世にあふれる無料動画や知識に触れて、「なんだ、なんとなく知ってる」と、分かったつもりになっています。
これこそ、無料情報の餌付け状態です。
えらい急速に、一風変わった文化ができあがったな、と眺めている気分です。
こんなモノを得たって、実際に身につくはずがないのに……。
単なるエンターテインメント、エンタメじゃん。
なのに、自分の悩みや生き方、働き方まで重ねて、真剣に無料でヒントを得ようとする姿勢に驚かされます。
HOWではなくWHAT(ワット)ばかりを頭に入れて、身についていないのに、分かったつもりになっている。
だから、いつまで経っても本当の幸せにも、ありのままにもなれないのだと思いました。
やばい、余計にこじれてるやないか!
アメリカから日本に戻ったとき、数年離れていただけなのに感じた、あの感覚と同じです。
数年、離島でのんびりしている間に、現代はあっという間に文化の激流に飲み込まれてしまいました。
新しいことを探している時点で、全然違います
ここからが本番です。
人間の普遍的なことに対して、得策や新しいメソッドを探している時点で、実は全然違うんです。
人間を構成する細胞の数も、神経や血管や筋肉の数も、昔からほとんど変わりません。
文化は進化したと言いますが、人間は進化したのでしょうか。
進化したのなら、これまでになかった機能が加わっていないといけません。
例えば、空気を吸わなくても生きられるようになった、水の中に家を建てて暮らせるようになった、というように。
人間が人間である限り、心理や精神性は紀元前から普遍です。
そして、人間の心理や精神性の仕組みは、1800年代にすべて解明されています。
人間の心と精神の歴史年表
歴史年表にしてみました。
人間の心と精神の歴史年表
人間の心と精神の歴史年表
- 紀元前5世紀ごろ 釈迦
- 苦しみの原因は、自分の心にある
- 紀元前 老子
- 自ら知る者は明なり/足るを知る者は富む
- 1879年 ヴント
- 世界初の実験心理学の研究所
- 1896年 フロイト
- 「精神分析」という言葉
- 1911年 アドラー
- 個人心理学
- 1919年ごろ 森田正馬
- 森田療法「あるがまま」
- 1937年 吉本伊信
- 浄土真宗の「身調べ」を広める
- 1941年 内観法
- ほぼ今の方法が確立
- 1943年 マズロー
- 欲求の段階(いちばん上は自己実現)
- 1953年 吉本伊信
- 奈良県大和郡山に内観道場
- 1956年 フロム
- 『愛するということ』愛は技術
- 1990年 サロベイとメイヤー
- 感情知性(EI)
- 1995年 ゴールマン
- 感情知性が世界に広まる
- 2006年 ドゥエック
- グロースマインドセット
- 2007年 ダックワース
- Grit(やり抜く力)
- 2013年 岸見一郎・古賀史健
- 『嫌われる勇気』課題の分離
- 2013年 マクゴニガル
- ストレスと友達になる方法
- 2016年 Dr.EKO
- スタンフォードで感情知性を学ぶ
- 2020年 スラトレ®
- 国内で一般公開
並べてみると、紀元前の仏教や老子の教えも、この年表でいちばん新しい教えも、結局は同じことを言っています。
釈迦は、苦しみの原因は自分の心にあると説きました。
老子は、自分を知る者は明るく、足るを知る者は富むと言いました。
森田療法は「あるがまま」。
内観は、自分を調べる。
アドラーの教えを紹介した『嫌われる勇気』は、「課題の分離」。
どれも、自分の心を自分で見つめ、自分で自分を満たす、ということです。
新しいことは、何もありません。
いつの時代も、必要なのはHOW
いつの時代も、必要なのはHOWです。
ただし、生活様式は時代とともに大きく変わりますので、その時代に合ったHOWが要ります。
例えば紀元前には、電車や車で通勤するという暮らし方はありませんでした。
動物に乗るか、ほとんどは歩いて移動していたと思います。
現代なら、イヤホンをしてスマホで学ぶ方が大多数ではないでしょうか。
けれども、体得する方法は同じです。
身につくまで、腑に落ちるまで、訓練するかどうか。
それだけです。
フロムも、愛は技術であり、学んで身につけるもので、最初から自然に備わっているものではない、と書いています。
スラトレ®の材料
スラトレ®の材料も、この流れの中にあります。
- スタンフォード大学で学んだEI(Emotional Intelligence/感情知性)
- スタンフォード大学のキャロル・ドゥエック先生のグロースマインドセット(Growth Mindset)。いくつになっても私は成長できる、と信じること
- スタンフォード大学のケリー・マクゴニガル先生の、ストレスと友達になる方法
- ペンシルベニア大学のアンジェラ・ダックワース先生のGrit(グリット)。成功者ほど地味で目立たず、コツコツしています
スラトレ®labの本棚に並ぶのは、精神科医の岡田尊司先生、解剖学者の養老孟司先生、社会心理学者の加藤諦三先生、脳科学者の中野信子先生。
哲学者のバートランド・ラッセル、マイケル・サンデル、マルクス・ガブリエル。
そして、エーリッヒ・フロム。
どなたも、訓練するしかないと言い切っておられます。
逆に言えば、訓練すれば、誰にでも身につけられるということです。
スライバーとは
スライブして生きる人々をスライバーと呼びます。
あなたが発する一言を、そばにいる誰か(家族・仲間)は、一言一句、全身全霊をもって聞いてくれますか?
あなたの気持ちを120%汲み取ってくれますか?
そしてあなたは、それを自分自身にも、周りにいる重要な他者にもできていますか?
周りとの人間関係の責任の重さは、完全に半分ずつ、50%ずつになっていますか?
あなたは、自分の50%の役割を、すべて果たせていますか?
つまり、理想像を知っていても、その理想像に到達できない。
その方法が分からないんです。
ノートをやっている。
毎日日記を書いている。
どれも素晴らしいことです。
けれど、結果につながらないプロセスは、いつまで経ってもゴールに結びつきません。
そもそも、行き先の違う列車に乗っているからです。
だから、まずはThrive(スライブ)行きの列車に乗り換えないといけないんです。
オリンピック選手と、看護師さんの採血
今回の記事は、本当に難しいことを言っています。
ほとんどの方がもう離脱していると思いますが、ここまで読まれた方に、具体例を挙げます。
みんな、オリンピック選手を目指します。
なりたいと言います。
そのためには練習すればいいと分かっていて、毎日頑張っています。
スクールにも通い、高い月謝も払っています。
けれど、全員がなれているでしょうか。
看護師さんの採血。
健康診断のたびに見ていますよね。
シリンジ(注射筒)の付いた針を、透けている血管に向かって刺せばいいんだよね。
方法も、なんとなく知っています。
「じゃあ、やってみて」と渡されたとき、訓練なしにできる人はこの世にいません。
こういったレベルの話をしています。
なぜ、安定した仕事を離れたのか
少なくとも私、Dr.EKOは、病院に勤め続けていれば、実力が上がらなくても、年功序列で歳とともに給料が増えていきました。
朝から決められた時間まで職場にいさえすれば、安定した月給・年収は確保できました。
アメリカにずっといることだってできました。
なぜ日本にわざわざ帰ってきたのか。
なぜわざわざ、安定した仕事を離れたのか。
この本質を伝えるためです。
みんな、頭では分かっているつもりです。
一生懸命、努力もされています。
努力していない人なんていません。
ですが、結果・生産物は人によって違います。
大根の種を植えたら、どんなに栽培方法を工夫しても大根しか収穫できません。
にんじんの種ならにんじん。
ファイター行きの列車に乗っていたら、車内でいくら頑張っても、行き先は変わりません。
その列車が着くのは、ファイターというゴールです。
スラトレ®は、結果につながる努力であること、効率を重視しています。
このような努力を、適切な努力と呼びます。
スラトレ®を伝える理由
早く、大勢の方にスライバーになってほしいからです。
スライバーは、エゴを超えています。
自利を越えた、利他の精神です。
私は何も、貧困問題や環境汚染という壮大なテーマに、一個人で立ち向かってくださいと言っているのではありません。
ゴールを大きくしすぎること自体が、ネガティブ思想の策略です。
スラトレ®を伝える理由は、たった1つ。
あなたの目の前にいる人、隣でずっと待っている人に、まるで自分を愛するかのように手を差し伸べてほしい。
それだけです。
手を差し伸べることが本当の意味でできている人に、私はほとんど出会ったことがありません。
パーセンテージで言うと、1%未満です。
この現実をどう受け止めるかは、読んでいるあなたが今回の生をどこまで全うされるかにかかっています。
慣れていない方に、この発想はまだきついかもしれませんね。
隣の人のことを、どう捉えていますか
日本は恵まれた国です。
あなたは、世界の貧困を、自分の家庭のことのように捉えていますか?
隣の国の戦争をどう考えますか?
隣の街は?
隣の家族は?
隣の人のことは?
自分が満たされない限り、他者のことを自分事のように思うことは、絶対にできません。
1日でも早く、1人でも多くの方が、自分で自分を満たし切れるスライバーになり、隣の誰かにおすそ分けする日を願ってやみません。
この願いが、私がスラトレ®を設立した理由です。
あしからず。
乱文にて失礼いたします。
