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モヤっとした時こそ、机に座る

カチンと来た日は、その日のうちに机に座ります。

公開日:2026年8月15日 / 自分の整え方

相談者

カチンと来たことを、そのまま流してしまいます。

皆さんこんにちは、Dr.EKO博士です。
毎日をキラッキラに生きるThrive(スライブ)のためのトレーニング、スラトレ®を運営しています。

合図は、いつも小さい言葉で来ます

カチンとくる。
イラっとする。
もやっとする。
日常でよく使うこの三つが、そのまま合図です。

多くの場合、この合図は流されます。
忙しいから、大したことではないから、あとで考えるから。
そうして流したものは、消えるのではなく、次に同じ場面が来たときに戻ってきます。

戻ってくるたびに、量が少し増えます。
増えたぶんは、関係のない場面にこぼれます。
仕事で受けたものを家で出してしまう、というのは、この流れの後半で起きています。

合図が出た日に、机に座ります

スラトレ®の手順は、この合図から始まります。
モヤが出たときこそ、机に座る。
落ち着いてから、ではありません。

理由は単純です。
時間が経つと、何にモヤっとしたのかが分からなくなるからです。
残るのは気分だけで、材料のほうが先に消えます。

材料というのは、誰が何と言ったか、そのとき自分が何を思ったか、という細かいところです。
ここが残っているうちに紙へ置けば作業になります。
気分だけになってからでは、扱う対象がありません。

ノートを、四つに分けます

座ったら、ノートを四つの区画に分けて書いていきます。
起きたことと、そのとき自分がどう受け取ったかを、別々の区画に置いていく形です。

四つに分けるのは、ひとかたまりのモヤを、種類の違うものへ切り分けるためです。
切り分けると、実際に起きた事実の部分と、自分の受け取り方の部分が、別々に見えてきます。
同じ紙の上に並ぶので、どちらが動かせる側なのかも分かります。

同じ出来事から、ちがう一日が始まる。約束が直前でなくなったという出来事に、「嫌われたに違いない」という解釈をあてると悲しみや怒りが出て、その人を誘わなくなる。同じ出来事に「自由な時間ができた」という解釈をあてるとほっとして、前から読みたかった本を開く。選べるのは②の解釈だけで、③感情と④行動はそのあとを追いかける。

同じ出来事から、ちがう一日が始まる

① 出来事
約束が、直前でなくなった。起きたことは、選べない。
② 解釈
「嫌われたに違いない」/「自由な時間ができた」。ここだけ、自分で選べる。
③ 感情
悲しみ・怒り/ほっとする。②に続いて、あとからついてくる。
④ 行動
もう、その人を誘わなくなる/前から読みたかった本を開く。

事実に意味づけをするのが「認知」です。①と②のあいだで向きが決まり、③と④はそのあとを追いかけます。研究では、①から②へ移るところで歪みを直すのが、いちばん効くとされています。(認知療法 アーロン・ベック)

書いていくと、途中で降りてくるものがあります。
30年から40年かけて身につけた決めつけが、その場面に出ていたと分かる瞬間です。
ここが見えると、同じ出来事の意味が変わります。

使う場面は選びません。
彼とは前から合わない気がする、という恋愛の話でも、なぜ部長は自分にだけ仕事を振らないのか、という職場の話でも、置く紙は同じです。

慣れるまでは、量で進みます

最初から上手に分けられる必要はありません。
習うより慣れろで、毎日書いていくうちに、区画の見分けがついてきます。

書き終えたノートは、たまっていきます。
半年後に読み返すと、同じ言葉が何度も出てくることに気づきます。
その言葉が、自分の癖の名前になります。
名前がついたものは、次に出てきたときに、その場で気づけます。

気づけると、机に座る前に片づく日が出てきます。
書く手順そのものが、頭の中で走るようになるからです。

※本記事は情報提供を目的としており、医療行為・心理療法ではありません。個人の感想であり、効果を保証するものではありません。
Dr.EKO博士

この記事を書いた人

Dr.EKO博士